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大建中湯について

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今回は私が働いている薬局で最も良く使用される漢方薬について紹介させてもらいます。

 

処方薬で扱われる漢方メーカーは「ツムラ」さんと「クラシエ」さんがほとんどを占めていると言っても過言ではないのですが、その中でも私の薬局では「ツムラ」さんの漢方薬を扱う事が多いです。

 

さらにその中でも数量ベースで多く出されている漢方薬ツムラ100大建中湯という薬です。

 

ツムラ漢方に限らず漢方製剤には番号が付いています。なぜ番号がついているのか?ふとそんな疑問が湧いたので調べてみたのですが、もともと漢方薬は漢字の名前が長く医師が処方をされるときに書くのに大変時間をとられるため、当時医療用漢方薬の先駆けだったツムラさんが各方剤に番号を付けて処方記載を簡便にしていかれたみたいです。

 

最初は各メーカーさんがそれぞれバラバラの番号を付けていたみたいですが、ツムラさんのシェアが多くなっていくにつれて徐々に番号を統一して行かれたみたいです。(未だに統一されていないメーカーさんもあります)

 

少し脱線しましたが、どうして番号の話になったかと言うと大建中湯の番号が100番だったのでとても覚えやすいと言うそれだけだったんですが・・・。

 

とにかく、ツムラ100大建中湯は日頃から良く出ます。出ない日はないのではないか?と言うぐらい良く出ます。

 

ところが、中医学を学んでいくとそれほど多様される薬ではないようです。むしろあまり長期には飲み過ぎない方がよいと言うような記載もあります。

 

そこで今回は大建中湯がどんな薬で、どのような使い方をされているのかを調べてみたいと思います。

 

まずいつものように大建中湯の配合成分ですが、

 

乾姜、蜀椒、人参、膠飴

 

の4つです。

 

こちらの方剤もなかなかシンプルな構成ですね。

 

まずは乾姜、これは日本でいう生姜ですね。お腹を温めたり食欲を増進する作用があります。

 

つぎに蜀椒、これは日本でいう山椒。こちらもお腹を温めたり刺激をして動きを良くする作用があります。

 

人参、こちらは日本の食用の人参とは別物でウコギ科オタネニンジンの根にあたります。こちらも漢方薬には幅広く入っていますね。様々な作用がありますが元気を出したり、滋養強壮的働きがあります。

 

最後は膠飴、こちらはいわゆる飴で甘みがあります。おもに蜀椒の強すぎる刺激を和らげる作用がります。

 

実際に飲んでみると、口に含んだ瞬間にピリピリとした刺激感があり、生姜の味が口の中に広がります。山椒と生姜というどちらも刺激が強いものが含まれているのもこの薬の特徴です。

 

そしてツムラ大建中湯ですと1回2包を1日3回服用が通常量になりますので結構な量を服用しないといけません。

 

生姜の量が多いのでお湯に溶かして飲むと生姜湯を飲んでいる様な感覚になります。

 

では、どんな使い方をされるのでしょうか?

 

まず便秘に使われるケースがあるのですが、入っている成分からみてもそれほど便秘に効果的な生薬は入っておりません。ですので便の回数を増やすというよりはお腹の膨満感を改善するといったところです。

 

つづいて、医療現場でよく使われるのが腸閉塞の予防。

 

腸管の血流量の低下や開腹手術後の癒着などが原因で腸管に狭窄が生じ、ひどくなれば腸閉塞を起こしてしまうことを予防するために使用されます。

 

こちらは再発率の減少など効果は報告されています。

 

ただ何年も漫然と服用を続けるともともと山椒、生姜という体を温める生薬が入っていますのでお腹に熱がこもりすぎて炎症を起こすことも考えられます。

 

服用に当たっては胃痛や口内炎など出来ないかを気をつけながら服用していただきたいです。

 

今回はツムラ100大建中湯について紹介させてもらいました。

 

尚、服用にあたっては医師、薬剤師にご相談の上服用してくださね。