生薬特集 「キク科」

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今回はキク科の植物について書かせてもらいます。

菊と言えば日本の国章や天皇家の御紋として大変日本を象徴する花ですね。

秋になると菊展覧会が各地で開催されますが、その凜とした美しさは桜とはまた違った日本らしさがあります。

漢方においてもキク科の植物は大変重要なものが多いです。

茵蔯蒿(インチンコウ)

カワラヨモギの花

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清熱、黄疸を治す作用がある。

[配合される漢方薬]

茵蔯蒿湯、茵蔯五苓散など

𦫿葉(ガイヨウ)

ヨモギの葉

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出血を和らげる作用がある

[配合される漢方薬]

芎帰膠𦫿湯など

紅花(コウカ)

ベニバナの管状花

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瘀血を除き止血する作用がある。

[配合される漢方薬]

通導散など

蒼朮(ソウジュツ)

ホソバオケラの根茎

胃腸の機能を高め、余分な水分を取り除き、うっ血した気を巡らす作用がある。

 

[配合される漢方薬]

平胃散、疎経活血湯、消風散、桂枝加朮附湯など

白朮(ビャクジュツ)

オケラの根茎

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芳香健胃薬に使われる。胃腸の機能を高め、余分な水分を除く作用がある。

[配合される漢方薬]

五苓散、四君子湯、補中益気湯、人参湯、半夏白朮天麻湯、防已黄耆湯、苓桂朮甘湯、苓姜朮甘湯など多数

木香(モッコウ)

Saussurea lappa CLarkeの根

気を巡らし胃腸系を温め整える作用がある。

[配合される漢方薬]

帰脾湯、加味帰脾湯、参蘇飲、女神散など

今回はキク科の生薬について書かせてもらいました。

最後までお付き合いいただき有り難うございました。

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